エッセイ
【テーマ:アンカリングについて】
アンケート回答例:「HARMONY VI」の場合 (2008年01月24日掲載) 【質問1:メインアンカーのタイプ、ウエイト、船のトン数は?】
CQR40ポンド、14トン(全長50フィート:通常アンカーサイズは全長で示す場合が多い)
【質問2:スペアアンカーの種類、ウエイト、個数は?】
ダンフォース、35ポンド、1個
【質問3:アンカーチェーンの太さ、長さは? またスペアのアンカー索があればその長さは?】
12mm、80m、予備はロープ50mx2、チェイン10m
【質問4:アンカーウインドラスの有無、タイプ、手動か電動か、電動であればそのパワーは?】
電動ウィンドラス、ホリゾンタル、12V 1500W
【質問5:アンカリングの際に最低限注意しなければならないと考えていたのはどのような事ですか? その理由もよければ教えてください。】
最大水深とスペース。
現在の水深と潮汐から最大の水深を求め、それにスコープを掛け合わせてチェイン長を出します。 そのチェイン長は海面までの長さで、バウまでの長さではない。 スコープは用途、風によるが通常は3−4で行っている。 風と潮でフネが振られるが、その振られ方は、フネに依って異なる。そのため充分なスペースが必要である。 【質問6:アンカリング用に何か別途装備を持ってたり、特別な工夫をしたりしていましたか?】
ダイビング装備。
これまで2度ほど、潜って引っかかったアンカーをはずした。 【質問7:アンカーが効かずに困った経験はありますか? あればどのような底質にどんなタイプのアンカー使ったのか等、状況を教えてください。】
――無回答――
【質問8:走錨した経験はありますか? あれば天候、ロケーション、底質、アンカーのタイプ等、状況を教えてください。】
最後に後進を入れて、チェインにテンションが掛かるのを確認するようになってからは、1度だけ走錨した。一晩で100m程引き摺られていた。
原因は底質がドロだったためだと思われる。もう少しスコープを大きくし、後進でドロの中にアンカーを食い込ませる必要があったのだろう。 【質問9:その他クルージング中にアンカリングで苦労をした経験があれば、どのような条件、状況であったのか教えてください。】
一度バッテリが全てあがってしまい、ウィンドラスが使えなくなってしまった。
手動でウィンドラスが使えず、ウィンチを使ってなんとか引き上げた。 このあと、手動用ハンドルを購入したが、まだうまくあがるか未確認。 電動ウィンドラスを知らなかった時代はアンカーの上げ下ろしは大変な作業だったが、電動ウィンドラスのおかげで、アンカーの打ち直しも日常茶飯事と化した。 【質問10:もし次回(航海中の方は今後)クルージングに出かけるとしたら、前回の装備を変更しますか? 変更するとしたらどのように? またその理由も教えてください。】
ストームアンカー(CQR45ポンド)、予備アンカー(ストックアンカー75ポンド)をできれば追加したい。
【質問11:その他、アンカリングに関して興味深い話、思い出話、ご自身のお考えなどありましたら、教えてください。】
苦い思い出ですが、そんなに広く無いアンカレッジで、隣のフネに少し近いかなと思いつつアンカーを打った。
しばらくすると、そのフネがアンカーを上げ始めた。ウィンドラスが故障のようで、エンジンでフネを進めて、手動用ハンドルでウィンドラスを回しながら、チェインを引き上げていた。 出港かなと思いきや、少し沖出して、アンカーを打ち直しているではないか!!! 確認はできなかったが、こちらフネの位置が不安なので、ウィンドラスの故障にもめげず、一言も文句を言わず、自ら安全な所に移ったのだと思う。 これ以来、スペースで無理をすることは無くなった。
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